銭湯お遍路92湯目 みやこ湯@熊野町 板橋区
ここは銭湯サウナの聖地。ドラマ「サ道」で主人公の産湯(初めてととのったサウナ)として使われた施設。久しぶりに「サ道」をネットで見返していたら、行くのを忘れとった!というわけで、行ってきましたよ「みやこ湯」。花の都の東京音頭〜♪
一言で言うと、孤独のグルメの五郎のように「こういうのでいいんだよ」ってつぶやいてしまう好きな銭湯サウナだった。
最寄りは東武東上線で一番オシャレな大山駅。でも駅から結構遠い。有楽町線から池袋で乗り換えるとき、袋小路の池袋駅で迷ったら面倒。自信ない、どうしょう?要町で降りることに。
ちょうど郵便配達のお兄ちゃんがいた。川越街道はどっちの方向ですか?と聞き、山手通りをひたすら川越街道に向かって歩く。無印良品の大きな店なんかがあった。さらに進むと庚申塔があり、説明板を読むと交通の要衝だったそう。
やっと川越街道に着き、左へ下る。右手はドン・キホーテ。セブンイレブン熊野町店を見つけ、右に入るとありましたよ。アップルウォッチによると1.6Km。
外観は普通の古い銭湯やけど、女将さんは気さくでいい感じ。
サウナは200円でバスタオルまで付いている。そこまでせんでええのに。少タオルのレンタルもタダ。ボディーソープ、シャンプーも無料。
今どきね、サウナってお風呂と同じく日常のことやからね。安いのが一番。90度前後のサウナと20度以下の水風呂さえあればいい。
着替えてお風呂場に入ると、富士山のペンキ絵が。まさに銭湯や。しかも清潔感がある。聖地になった理由がわかるような気がする。サウナはどこ?隠れたとこにあった。
湯船は、ジェットバス2つにバイブラ湯、バスクリン湯。今日は暑かったので、帰るまで誰も湯船に浸かってなかった。男風呂は基本的にカラスの行水や。体洗って、ザーとお湯をかぶり、それで帰る。もったいない。
そして水風呂は、浅いタイプで寝ると二人用。今日は暑かったので、きゅうりやトマトのように水通し。一旦冷やしてから体温を徐々に上げていくと気持ちいいからね。
熱い中を歩いてホッてった体には一瞬冷たかったが、気温が高かったから20度近くあったかも。
そしてサウナ。先着はひとり。入った瞬間、結構湿度がある。意外。カラカラを想像してた。古いのに木の匂いなんかもするし、古いサウナの鼻につく嫌な匂いは全くなく、いい感じ。
譲り合えば7名入れる感じだけど、むさ苦しいおっさん達は5人が限度。たまに機械音がする。蒸気を出しているのだろうか。湿度がいい感じに高いのは。
椅子の下にヒーターがあるボナサウナで、ビート板がないので濡れた場所は、特に熱い。頻繁にお尻を移動する。サービスのバスタオルを敷けばよかったか。でも、使う人はいなかった。
TV付き。テレビいらない派だけど、今では気にならない。安倍総理事件を昼間のサウナテレビで知ったこともあるし、主婦が見ている内容もわかる。
サウナでは別に集中する必要もなく、深部体温が38度になればいいだけ。できれば、友達と話をしたい派。
上段の頭の部分で96度表示だけど、体感的には上段でも80度の感じ。これは最低サウナ12分で水風呂は3分必要だなと計算する。
水風呂はやっぱりぬるい。でも、最近水泳をやっているので、背泳ぎのバタ足や、手で水をキャッチする練習をしたりで、水をかき回す。そんなこんなで、長く水風呂にいた。ととのい出して、注意深く水風呂を出る。
銭湯の椅子に座って、頭を下げていると、普通よりかなりととのってしまいました。
ととのいが終わって、ゆっくり富士山のペンキ絵を鑑賞。サインはなく日付しかない。今現在、中島盛夫氏と丸山清人氏と田中みずき氏の3人しかペンキ絵師はいない。
富士山が中島風のスカッとした感じで、緑の部分が、こんもりした丸い感じの丸山風。田中みずきしかいない。女将に聞いたら、やはり田中みずきさんでした。まあ、丸山氏も中島氏もお年で、今現在ペンキ絵師は田中みずきさん1人かも。
ビールは、一番搾りとスーパードライの350mlが230円。ありがたい。僕は断然スーパードライ派なんで、それをぐいっと飲んで、さっと銭湯を出る。
横のコインランドリーの前に灰皿があった。長旅なんで一服。アルコールがしみて来て、良さげな町中華で筋太郎のように633をやりたくなる。
いかんいかん。いちばん大事なのは、鬼嫁が作る、ウチのご飯!