銭湯お遍路89湯目 すえひろ湯@品川区大井町

銭湯お遍路2周目の1湯目なのですが、これがすでに行った88箇所以外に行かないといけないという、非常に厳しいルールーがあります。東京の南端に住んでいる身としましては、かなり難題です。で、全湯新規なので89箇所と呼ばせてもらいます。

そもそも人生とは、壮大な暇つぶしです。目的なくなんとなく日々を過ごすよりかは、小さくても目標があるのは少しはマシな人生かもしれません。知らんけど。

いつも思うのですが電車賃を考えれば、近くのラグジュアリーなサウナに行ったほうがええやんと。でも、日本の銭湯文化にほんの少しですが貢献できる方がええやん?との思いの綱引きです。

こうして語れますしね。できるだけ意識して話題になる行動をすることが重要だと「鶴瓶」は言っとった。昼飯を食うにも、無意識に普通の飯屋に行かないで絶対に特徴のある店に行くらしい。さすが、常にネタを探しているんやな。

久しぶりに割と近いところでオーナーが変わりリニューアルオープンし、まだ行っていない銭湯が出てきました!

オープンは12月16日なのですが、少し意識的に日にちをおいて本日12月21日に行ってまいりました。混んでるのは嫌ですから。

大井町駅を降りて、ニコン通りというか光学通りから小さな大井中央公園を目指し、その先にあります。

以前行ったことのある品川区大崎の金春湯の店主が、会合で廃業する銭湯の話を聞き手を上げたそうです。女将の話によるとサウナ部分だけを改装したと謙遜的に語っていました。

お客さんを見てますとやっぱり地元の高齢な方が多く、老後の日常の楽しみは、お風呂に行くことかなと思います。病院じゃなくて。田舎では銭湯がないので都会特有の楽しみかな。どこの区でもサービス券があると思いますし。下町的なご近所さんとの会話。楽しそうです。

今日も開店前に並んでますと、近くの別の銭湯からの帰りの人が、「もう行ってきたよ!」って汗を拭きながら通り過ぎる人がいました。少し早く開けてくれた銭湯があったらしく、カラスの行水で帰って来て、もったいないと噂されていました。

マンション暮らしで引っ越しを繰り返している自分にはそんなご近所さんはいません。身近に親しい人がいないことにハッとしました。

サウナに入る前に寒いので、湯通しと。空いていた普通のお湯に。やわらかい気持ちのいいお湯。軟水化してそうな感じ。

さてサウナ。
ほぼ満席で、サウナハットをかぶったサウナーばかりで、びっくり。多分僕と同じようにYouTubeのマグ万平の”のちほどサウナで”を見てきて、遠くから来ているのかも。ラッキーなことに取り合いになるという、一番人気のひとり用のスペースが空いていた。当然ですが真新しい木の香りがする。

座席の下に設置する省スペースのボナサウナ。多分ガスかな。初めは74度と少し低い。その後上がっていき80度に。天井が低く、温度計の位置も頭の上で低めなので普通の90度の感じで十分熱い。ただ、今日の湿度の低さもあるのですが、乾燥している。少し鼻孔が痛い。昭和タイプ。

逆にこの不快感には快感ホルモンがドバドバ。サウナを本格的に知った頃は、ロウリュ(蒸気)がないと許せん!と思っていましたが、これはこれで、割と強いととのいがあります。

乾燥している分、汗がどんどん蒸発してなかなか汗が出ないのですが、久しぶりに腕にきれいなツブツブの汗を見ました。湿度が高いと結露でベッタとなりますから。

そして水風呂。薬膳湯だったところを水風呂に変更。サウナは水風呂が命ですからね。これが冷たい!13度。チラーを導入したらしいが、気温も低いのでそのままの水道の温度かもしれない。水の感じを味合う余裕はありません。1分ほどで痛くなり退散です。

これは正直、ととのうにはコツがいります。水風呂を出た時、頭というか首筋に冷水を2〜3回水をかけて、脳の根本にある視床下部の血流を冷やすのです。ここに人体の体温計があります。そこの温度が下がらないと、ととのいません。

実は水風呂では毛穴が締まり逆に一旦、深部温度があがります。2分ほどすると深部体温が下がり始めると、ととのいが始まります。

1分で出て頭から冷水をかぶると、椅子に座って少ししてととのい出します。歩くときによろけないのでこの方が逆に安全ではあります。

真新しい水色のプラスチック椅子は、ちょっと違和感のある色合いですが、しっかりととのいました。

サ室に時計がないので、結構長い時間いたようです。乾燥タイプのサウのでは深部体温が上がりにくいので長時間いることをオススメします。下手をするとととのうのに3セッションかかる場合もあります。一応制限時間が1時間半ということで2セッション終了後時計を見たら1時間10分も時間が経っていたので、さっと身体をもう一度洗って出ることに。

ドライヤーは無料。これは助かる。小銭を取り出すのは面倒ですから。

そして名物のクラフトビール。自分はスキッとしたアサヒスーパードライ派なんで、癖のある地ビールは好きじゃないんですが、はるばる来たので飲んでおきました。

350mLで750円。バー並みのええ値段でちょっと贅沢。英語表記だったので名前を覚えられず。まさに地ビールという濃い独特な味。一気に飲み干す。プラスティックじゃなくガラスのコップだったのは良かった。

銭湯は当然500円、サウナは600円で燃料費高騰とは言え少し高いけど、回数券を買えば450円になるので、地元に人には優しい設定。ボディソープ・シャンプーは無料。

たまには、昭和ドライサウナに”ととのい”の挑戦を!うまく行けば、普段より強くととのいますよ。

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