堤柳泉@三ノ輪 台東区

銭湯お遍路86湯目 ついにあと2湯

台東区は人口と面積の割合両方で銭湯件数が最も多い地域らしい。確かに三ノ輪界隈はいっぱいある。

ここは日曜休日は昼の12時からやってくれているので助かる。サウナはあるし、店主は自分と同じくサブスリーランナーなんでちょっと話をしてみたい。

という訳で行ってきました。堤柳泉(ていりゅうせん)。

堤柳泉の名前の由来は、堤は近くの隅田川の土手、柳はすぐ近くの吉原大門の入口の目印「見返り柳」、泉は地下水。なんとその地下水は2022年4月28日天然温泉と認められ浅草温泉と名乗りを上げました。

その温泉と薬膳湯、バスクリン系の湯があるので銭湯としても十分だし、自分が使った桶と腰掛をキチンと戻す、銭湯リテラシーも高い。

さて、サウナ。

まあ古くて床の木もバッきと割れそうだけど、ガスストーブはかなり高温。古びたヴィヒタが掛けてあった。結構高い位置にある温度計は92度を示してるけど絶対に壊れてる。上段の顔面あたりで100度ぐらい。定員は6名とこじんまりしてる。今日(2022年6月26日)は特に午前11時で都内は35度らしい。ので、いつより熱い可能性はある。ただ、鼻が痛いような乾燥度ではない。

水風呂は1回目は26度。でも問題なし。自分の手で水流を作り長時間いると、ちゃんとととのいました。横にもうひとりいたので、そんなの関係ネイ!とは思わんので遠慮しながら。

2回目の水風呂は定員2名の2名で入れない。どうすればいいものかと、その前でバシャバシャと水をかぶっていると、モンモンさん二人が出てくれた。太い蛇口から水ばバンバン出てたので24度になっていた。遠慮せず水を掻きまくってじっくり入る。問題なくととのう。どんなサウナ、水風呂スペックでもととのう。完璧なプロサウナーに成長。

さっきの水風呂の混み具合を考えると3回目は諦め、髪と身体をちゃっちゃと洗って、再度空いてたので水風呂にもう一回入る。

で、ビールを探したけど無いので、下駄箱へ。「生ビール450円」のポスター。なんとなく戻るのもバツが悪いのでそのまま帰る。

帰り道で、行きしなに行列が出来ていた店を確認。まだ並んでる。古い銭湯のような外観。「土手の伊勢屋」という天ぷらの店だった。今は冷奴が食べたい。

もうひとつ気になっていたのが、樋口一葉記念館。プラプラと歩いていると「日の出湯」と「有馬湯」が休業していた。流石に銭湯激戦地。燃料高でこれからどんどん銭湯が潰れそう。何人入っても固定費はそんなに変わらないと思うので、みなさんも銭湯に行きましょう!

写真は樋口一葉資料館の前公園のたけくらべの碑。良うわからんけど。

素晴らしい資料館だった。樋口一葉の「筆」だと思うけど、すごく細くて綺麗な原稿には感動した。習字を習っていた自分としては、どうやってそんなに細く書いたんだろうと不思議。

最後に「たけくらべ」の短いビデオを一人で見てみた。タイトルは記憶にあるけど内容は忘れてしまっている。吉原界隈のませた子供がモチーフになっている話だが、両思いぽい男女の話。男が鼻緒が切れて困っている時に、女性が役に立つと思い、綺麗な(女性ぽい)布の切れ端を近くに落として去っていく。布をくれたのが分かっているけど、その男も照れて拾えないという普遍的な素晴らしい内容だった。

結局店主には会えずで、マラソンの会話ができなかったが、吉原界隈を散策し樋口一葉に思いを馳せる小旅行になった。

三ノ輪から鶯谷界隈は、めちゃくちゃ面白い地域。サウナや銭湯だけではなく、時間をかけて散策する価値のある地域やわ。

サウナは、すごく良心的な200円。シャンプーと石鹸はなし。

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